平成28年 1月  「丙申」


平成二十八年 丙申(ひのえ・さる)

 

 「丙」は、昨年の伸び悩んでいた乙の陽気がぐっと伸びきることを示し、エネルギーが盛んになり高まるのである。『説文』に「一の冂(けい)に入るに従う」とあり、丙の字の上の一が意味する陽気が窮まれば冂かこいの中に入って、やがて衰える兆しが見え始める。壮年が熟年となりやがて老衰に向かう生命循環の摂理の如くである。

 丙は火の兄(ひのえ)で、火が燃え広がるように、エネルギーが強く燃焼発展することを表わす。ものごと積極的に進展させ得る年であるが、盛んになったからといって有頂天になることを愚とし戒めるものでもある。

 

 「申」の字は、中国古代(殷・周時代)の金石文字の形は電光が走る象形で、雷電は万物を成長させるということから申は伸に通じ、のびるという義であり、思うことを述べ申す意味も表わす。体を真っすぐに引き伸ばす形容でもある。

 

 丙申は積極的に活発に物事が進展していく機運であり、また行動していかねばならないのであるが、「丙」にはあきらかという意味もあり、物事があきらかにわかってくると、心配なこともあきらかとなる。

 うやむやでなく、いい加減にせず、姑息な手段など用いず、有頂天になることなく憂うることにもしっかりと目を向け、まっすぐに威儀を正してことを進めていかなければならない。