平成28年 9月  「彼岸七訓」



 仏教には「六波羅蜜」という、仏道を歩む修行者が行う最も基本的な修行があります。他に施しをする「布施」、戒律を守る「持戒」、苦を耐え忍ぶ「忍辱」、とことん努力する「精進」、心を統一する「禅定」、真理を見抜く「智慧」の六つであります。それらを実践し菩薩行をつむことで、到彼岸 ― 仏の世界に到ることができるのであります。

 

 お彼岸は、私たちが少しでも仏に近づこうと努力する、仏道実践の一週間であります。お墓参りをするだけでなく、彼岸の話を聞くだけでなく、六波羅蜜の菩薩行を実践してみることが大切です。

 「彼岸七訓」は、六波羅蜜に「感謝」を加えて、お彼岸の七日間に配したものです。仏道を歩むものとしての日々の生活に「彼岸七訓」を実践し、心豊かな幸せな日々をおくりましょう。

 

感謝 あらゆるものに感謝する日です。仏の恩、先祖や親の恩、社会や自然の恩恵に心から感謝して手を合わせましょう。

布施 ほどこしの日です。自分にできる供養をする日です。困っている人に手を差し伸べ、周りの人たちに笑顔で接しましょう。
持戒 規律を守る日です。仏の定められた決まり、世の中の決まり、家族の決まり、自分の決まりを守りましょう。
忍辱 耐え忍ぶ日です。どんなことにも腹を立てない日です。怒りは体によくありません。明朗な一日を過ごしましょう。
精進 自分の仕事に一生懸命つとめる日です。なまけたり、あきらめたりしないで、最善の努力を尽くしましょう。
 禅定  心を静める日です。いらいらしたきもちでは事もうまく運びません。忙しさの中にも心を落ち着けましょう。
智慧 真実の智慧を磨く日です。仏の教えをかみしめ、知識を学び、より立派な人間となるよう心がけましょう。